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上田早夕里・公式サイト

『成層圏の墓標』

 光文社:初出 2025年

奇妙な異常気象が続く世界で、コンビニ夜勤の “私” は謎の存在「雨坊」と遭遇する。接触した途端、それは破裂し、”私” は不思議な青い風景を見るように。後日、同じ幻影を描く画家・凜さんと「雨坊」の秘密へ迫っていく……(表題作「成層圏の墓標」)
化石に魅せられた15歳の少女、地球と宇宙で離ればなれになった女性たち、南洋で不思議な海洋生物と出会い人生の選択を迫られる科学者たちなど、書下ろし2編を含む、全10編。

収録作:「化石屋の少女と夜の影」(収録作ではこれが最も古く、初出 2020年)
「ヒトに潜むもの」「封じられた明日」「成層圏の墓標」「車夫と三匹の妖狐」「龍たちの裔、星を呑む」「天窓」「地球をめぐる祖母の回想、あるいは遺言」「ゾンビはなぜ笑う」「南洋の河太郎」