【概要】 播磨国妖綺譚シリーズ
室町時代(「嘉吉の乱」直前)の播磨国で、法師陰陽師として庶民のために働く律秀・呂秀兄弟の活躍を描く、歴史ファンタジー。現在、第一巻と第二巻が発売中。
『播磨国妖綺譚 あきつ鬼の記』(シリーズ 第一巻)
第一話「井戸と、一つ火」:初出 2019年
単行本初版:2021年
文庫版初版:2023年
室町時代(1439年)播磨国。蘆屋道満の血を引く律秀と呂秀の兄弟は、庶民のために漢薬を方じ、物の怪を退ける祈祷を行う、法師陰陽師としての日々を送っていた。
ある日、呂秀のもとに、新たな主を求める一匹の鬼が姿を現わす。その鬼は、かつて蘆屋道満に仕えていた式神だという――。
都の陰陽師とはまったく違う形で働く兄弟の元を訪れるのは、人ならぬもの、この世に未練を残した亡霊、山の神様、そして、都の陰陽寮から派遣された天文生。人と異質なものや自然との関わりを、優しく結び、ときには祓う、心優しき兄弟たちの物語。
収録作:「井戸と、一つ火」「二人静」「都人」「白狗山彦」「八島の亡霊」「光るもの」
『播磨国妖綺譚 伊佐々王の記』(シリーズ 第二巻)
単行本初版:2023年
播磨国に伝わる巨鹿の怪に、陰陽師兄弟が挑む!
室町時代、蘆屋道満の子孫として民と暮らす陰陽師兄弟。「嘉吉の乱」前夜の播磨国で、異形の式神と彼らが目にした巨大な陰謀とは。
収録作:「突き飛ばし法師」「縁」「遣いの猫」「伊佐々王」「鵜飼と童子」「浄衣姿の男」