KADOKAWA 単行本:初版 2018年
角川文庫:初版 2022年
《血と硝煙に汚れた空を切り裂いて、翼ある者がやってくる》
1914年から始まった第一次世界大戦下の欧州。西部戦線のシャンパーニュで負傷したドイツ人の兵士イェルクは、”伯爵” と名乗る謎めいた男に命を救われ、リラという名の少女の護衛を依頼される。それは「ふたつの奇妙な人生」の始まりだった。現実の隙間に潜み人間の愚かさを嗤う魔物たち、戦場や銃後での厳しい状況、壊れていく社会と人間性。人が
人であり続けられる未来を求めて、やがてイェルクは苦悩の末にある選択を行う――。
第一次世界大戦下の欧州で、現実に対して密やかに抗した魔物たちと人間たちの物語。
KADOKAWA 文藝春秋WEBマガジン
カドブン
大矢博子さんによる解説
” 戦争を描くこの物語がファンタジーでなくてはならない意味があった――『リラと戦禍の風』文庫巻末解説 “
https://kadobun.jp/reviews/bunko/entry-45809.html