光文社:初版 2016年
光文社文庫:初版 2018年
ある日、街に現れたイソギンチャクのような頭を持つ奇妙な生物。不思議な曲を奏でるそれは、みるみる増殖していく。その美しい歌声は人々を魅了するが、一方で人間から大切な何かを奪い去ろうとしていた(「夢みる葦笛」あらすじ)
人と人あらざるもの、呪術と科学、過去と未来。様々な境界上を自在に飛翔し、「人間とは何か」を問う奇跡の短篇集。
・「SFが読みたい! 2017年版」(早川書房)ベストSF2016国内篇1位
収録作:「夢みる葦笛」(収録作ではこれが最も古く、初出 2009年)
「眼神」「完全なる脳髄」「石繭」「氷波」「滑車の地」「プテロス」「楽園」「上海フランス租界祁斉路三二〇号」「アステロイド・ツリーの彼方へ」