●短編のゲラを3本終えた(うち1本は再録)。年内、あと5本は短編を書く(つもり)
●先日、日本SF新人賞受賞作が一気に電子化(kindle以外も配信)されるという快挙がありましたが、なんと、受賞後の作品群も電子化が来た。片理誠さんの「屍竜戦記」シリーズが入っている! リアルタイムで、読者からも非常に評価が高かった作品で、電子化されたのは本当に喜ばしいですね。徳間書店は、電子化を機に、ちゃんと続編を書かせてあげてほしい。
https://twitter.com/BaddieBeagle/status/1310510450476417024
●実は、日本SF新人賞受賞作が電子化されるのは、これが初めてではなく、以前は「携帯小説サイト」で配信されていました。昔の折りたたみ式の携帯電話の画面で、原稿用紙換算500枚前後の長編を読ませようとしていたわけで、いかに無理があったか、わかろうというものです。そのうえ、画面表記に関しては、ルビにも対応していませんでした。おそらく、そちらとの配信契約が切れたか、サイトそのものが閉鎖となり、今回あらためて、現在流通している形での配信が始まったのでしょう。
●これで、2000年代の日本SF史で空白になっていた部分が、ある程度までは埋まることになりました。とにかく、作品が読めないと評価(再評価も含めて)も何もないので、電子化は本当にありがたい。残るは小松左京賞受賞作の電子化ですが、こちらはまったく不明。私は個人で電子化していますが、事務所や家族がうまく管理できないと、著者の死後には配信停止となります。お読みになりたい方はいまのうちです。電子書籍、いつまでも Amazonにあるとは限らないのです。