公式のTwitterやFacebokで先に告知している通り、埼玉大学で行われるシンポジウムに参加し、『三体』の著者・劉慈欣氏と対談することになりました。通訳有りです(劉慈欣氏に通訳がつきます。プログラム全体は日本語で進行します)
◆埼玉大学創立70周年記念事業◆
【10月13日(日)】
第5回リベラルアーツ連続シンポジウム
「Sai-Fi:Science and Fiction SFの想像力×科学技術」
http://www.saitama-u.ac.jp/seminar_archives/2019-0726-1515-19.html
参加には事前の申し込みが必要です。申し込み締め切りは9月6日(金)まで。定員180名ですが、希望者数がこれを越えると抽選となります。ご了承下さいませ。
理学・工学に関する専門的で科学的なお話は、SF作家であり科学ジャーナリストでもある藤崎慎吾氏が登壇される第一部の講演、および、第二部のパネルセッションで充分になされることと思います。劉慈欣氏と藤崎慎吾氏という組み合わせは、とても期待感に満ちた企画で、間違いなく、日本SF史上に残る質の高いディスカッションとなるでしょう。
(藤崎氏は、過去に、作品の一部が中国語に翻訳されており、四川省・成都で毎年開催されている中国SF大会で登壇された経験もあります)
劉慈欣さんと私との対談では、日中アジアのSF作品について、その着眼点や展開の共通点や相違点などを明らかにしつつ、広く、フィクションと現実世界とのつながりについて、お話をさせて頂く予定です。
たまたま時期が重なったのですが、私の作品も、昨年から連続して中国で翻訳されておりまして、短編では「魚舟・獣舟」「くさびらの道」「小鳥の墓」、長編では『華竜の宮』が簡体字で完訳され、発売されました。そして、今年は短編集『夢みる葦笛』が翻訳完了し、もうすぐ中国で発売となります。日本で『夢みる葦笛』(単行本版)が発売されたのが 2016年10月でしたから、翻訳を希望された「科幻世界」の対応はとても素早いもので、現在の中国でのSF作品に対する関心の高さ(国内・海外の種類を問わず)がうかがえます。
(※ちなみに、短編集『魚舟・獣舟』と『華竜の宮』は、アジア圏の他国でも翻訳・刊行される予定です)
私にとっては大変稀な機会です。ご都合のつく方は、会場まで足をお運び頂ければ幸いに存じます。