オーシャンクロニクル・シリーズについて
 
      

以前は「魚舟シリーズ」と呼んでいましたが、魚舟が出てこない話もあるので、この名称に統一しました。現在では、出版社による販促・各書評などでも、この名称が使われています。広告でも、この表記をとることがあります。
 
オーシャンクロニクル・シリーズは、シリーズ化を前提に執筆が始まった作品ではない(※当初は、シリーズ化できるかどうか不明だったので、どの段階でも執筆を打ち切れる態勢で臨んでいた)ので、小さなエピソードは、短篇集に分散する形で収録されています。最初の短編発表から10年以上(*「魚舟・獣舟」の初出は2006年。2018年で12年となり、干支が一回りします)も経ちますと、さすがに「どこが、シリーズの発端だったのか」という情報が共有されにくくなってきたので、リストを作成しました。
 
作品ごとに作風や主題が異なるシリーズなので、絶対に発表順に読まねばならないわけではありませんが、読む順序が逆になると、共通エピソードや用語がわかりづらくなる部分もありますので、ご注意下さい。 (文責:上田)
 


■「魚舟・獣舟」 (2006年)
 
 魚舟や獣舟という生物がなぜ存在するのか、その誕生史が、最も詳しく、コンパクトにまとめられている作品です。ホラーアンソロジー『異形コレクション・進化論』(光文社文庫)初出。
 現在は、短編集『魚舟・獣舟』(光文社文庫)に所収。電子書籍版も有り。
 http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334745301
 
 後に続くSFシリーズと違って、ホラー作品として書かれたのが最大の特徴です。英語、フランス語、中国語の三ヶ国語に翻訳されました。
 単発の形では、現在、『日本SF短篇50 V』(日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー/ハヤカワ文庫JA)でも読めますので、こちらもよろしく。
 http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/21131.html
 

■『華竜の宮』上・下 (Ocean Chronicles I) (2010年)
 
 早川書房/Jコレクションシリーズで初出。第32回日本SF大賞受賞作。
 現在、ハヤカワ文庫JAで刊行。電子書籍版も有り。
  上巻 http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/21085.html
  下巻 http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/21086.html
  (誤記やデータミスは、文庫版で修正されています)
 
 この作品から普通のSF路線に転じています。先行作品として「魚舟・獣舟」があるため、作中では、魚舟関係の情報については短縮して書いています。
 

■「リリエンタールの末裔」 (2011年) 
 
 短編集『リリエンタールの末裔』(ハヤカワ文庫JA)に所収。電子書籍版も有り。
 http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/21053.html
  
 「SFマガジン」2011年4月号初出。チャムの少年期から青年期の話。
 この作品を先に読んでおくと、後述の『深紅の碑文』が、より楽しめます。
 

■『深紅の碑文』上・下 (Ocean Chronicles II) (2013年)
 
 早川書房/Jコレクションシリーズ(上・下巻)初出。
 現在、ハヤカワ文庫JAで刊行。電子書籍版も有り。
  上巻 http://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013144/author_Agyo_U_471/page1/order/
  下巻 http://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013145/author_Agyo_U_471/page1/order/
  (誤記やデータミスは、文庫版で修正されています)
 
 作品の時系列上では、『華竜の宮』の続編にあたります。「華竜~」第八章からエピローグ直前までの、空白の40年余りを描いている。登場人物の入れ替え、視点の変更などがあるので、小説としての構造上、姉妹編という呼び方がなされる。
 

■「ルーシィ、月、星、太陽」 (2017年)
 
 「SFマガジン」2017年4月号掲載。
 〈ルーシィ〉編・第1話。(以後のストーリーは、現在、執筆継続中)
 

 
 
※今後の執筆予定※
 中短篇の形で、年表の空白部分を埋める予定です。下記に時系列リストを記載しています。
 現在、このシリーズに関する詳細は、「SFが読みたい! 2015年版」(早川書房)http://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000012622/に掲載された著者エッセイ、もしくは、電子書籍『ミューズ叢書<2> トークイベント記録』(https://bccks.jp/store/hisui/)でも確認できます。
 
 

◆《オーシャンクロニクル・シリーズ》 時系列リスト◆

※作品の発表順序ではなく、物語内の時間経過に沿って、各エピソードを並べたリストです。
 
起点:
 『華竜の宮』 プロローグ
 
 
 
 「魚舟・獣舟」
           2500年代? ~
 
 
 「リリエンタールの末裔」
 
 
 『華竜の宮』 第1章~第8章
 
 『深紅の碑文』

 
 
   【未執筆】 『華竜の宮』『深紅の碑文』の時代に、単発のエピソードを幾つか予定しています。
 
 
 『華竜の宮』 エピローグ
 
   【未執筆】 〈NODE〉編 (※現世人類が完全に絶滅するまでの物語)
 
 
~~~~~ 〈大異変〉発生 ~~~~~~~~~~~~~~~
 
 
(※200年ぐらいの空白期間)
 
   【未執筆】 〈マイーシャ〉編 (※惑星マイーシャ開拓史) 2700年代? ~
 
 
   【未執筆】 〈ルーシィ〉編 (※プルームの冬が終わったあとの地球の物語)
     ※2017年に第1話を執筆。以後、執筆継続中。
 
 

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